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冷蔵庫を開けて、買ったはずのものが見つからず、翌日また同じものを買ってしまった。そんな経験はないでしょうか。一日に何度も開け閉めする場所なのに、何をどこに置くかを決めないまま使っていると、奥のものは見えなくなり、家族もどこへ戻せばいいか分からなくなります。
まとめたのは、どの容器を買うかではなく「どこに何を置くか」という定位置の決め方です。置き方さえ決まっていれば、そろえるケースは100均のものでも、いま家にあるものでも構いません。置き場所が先に決まっていれば、買ってきたものを持ったまま入れ先を迷う時間がなくなります。扉を開けた人が探さずに取り出して、そのまま元へ戻せる状態にするためのアイデアを10個並べました。

- 先に結論|冷蔵庫は「使う場面ごとのグループ」と「見える置き方」で決まります
- 冷蔵庫の中の区画を測る|棚・ドアポケット・引き出しは別々に見ます
- 1. 定位置はグループで決める|「いつ使うか」でまとめます
- 2. 朝ごはんセットは一つにまとめる|取り出しを一度で終わらせます
- 3. 調味料は立てる・寝かせるで分ける|背の高さで置き場所が決まります
- 4. 小袋とチューブは一か所に集める|小さいものほど迷子になります
- 5. 野菜室は立てて仕切る|下のものが見えないと傷みに気づきません
- 6. 冷凍室は積まずに並べる|下のものを掘り返さずに済みます
- 7. 使い切りコーナーを一か所つくる|早く食べたいものを集めます
- 8. 冷蔵室と冷凍室で詰め方は逆|余白を残す場所と、すき間を減らす場所
- 9. 洗いやすさから選ぶ|汚れたときに続くかどうかが分かれます
- 10. ラベルは区画の名前まで入れる|貼るものは庫内の環境で選びます
- 100均でそろえるときの考え方|買い足す前に規格を一つに寄せます
- 容器選びと冷蔵庫の外の置き場所は別の記事で扱います
- まとめ|冷蔵庫は「グループで定位置」「見える置き方」で散らからなくなります
先に結論|冷蔵庫は「使う場面ごとのグループ」と「見える置き方」で決まります
冷蔵庫の中を散らからない状態に保つために最初に決めるべきは、使う場面ごとにものをグループへまとめることと、上から見ても正面から見ても中身が分かる置き方にすることの2つです。
グループ分けは、食材の種類ではなく「いつ使うか」でまとめる考え方です。朝食、お弁当、飲みもの、調味料というように、同じ場面で取り出すものを一つの入れ物へ集めると、扉を開けている時間が短くなります。
見える置き方は、重ねずに並べる、背の高いものは立てる、小さいものは浅い入れ物にまとめる、という3つの原則で足ります。冷蔵庫は上から覗き込む棚と、正面から見るドアポケットが混在しているので、置き場所ごとに見え方が変わることを前提に決めていきます。
この2つが決まっていれば、100均のケースでも、いま家にある容器でも、同じ考え方で並べられます。
冷蔵庫の中の区画を測る|棚・ドアポケット・引き出しは別々に見ます
ケースを買い足す前に見ておきたいのは、冷蔵庫の中が棚・ドアポケット・引き出しという性格の違う区画に分かれていて、それぞれ入るものの大きさが違うという点です。
| 冷蔵庫の区画 | 見ておく寸法 | 買う前に確かめること |
|---|---|---|
| 冷蔵室の棚 | 棚板の奥行きと幅、棚と棚のあいだの高さ | 棚板の高さを動かせる機種もあるので、動かしてから測ると選択肢が広がる |
| ドアポケット | 仕切りの内側の幅と、ポケットの深さ | 手前の縁が立ち上がっているぶん、見た目より入る高さが低くなりやすい |
| 野菜室・冷凍室の引き出し | 内側の幅・奥行きと、引き出したときに残る高さ | 上のふちに引っかからない高さで見る。底が手前と奥で段になっている機種もある |
この3か所は、測った数字よりひとまわり小さいものを選ぶと、出し入れのときに角がぶつかりません。
もう一か所、寸法ではなく位置だけ見ておきたいのが冷気の吹き出し口です。ここは入れ物を置かず、ふさがずに残しておく場所になります。位置は機種によって違うので、取扱説明書で確かめておいてください。
1. 定位置はグループで決める|「いつ使うか」でまとめます
冷蔵庫の定位置は、食材の種類別ではなく、同じ場面で一緒に使うものをひとまとめにして決めます。
種類別に分けると、朝食のたびにヨーグルトと果物とジャムを別々の場所から取り出すことになります。朝食、お弁当、飲みもの、常備している調味料というように場面でまとめておけば、一つの入れ物を引き出すだけで支度が始められます。
グループの分け方は大まかな目安で、家族の人数や食事の時間帯によって必要なまとまりは変わりますので、自分の家の場面に置き換えて読んでください。子どもの成長で食べる量や種類が変わっても、グループは変えずに中身だけを入れ替えれば済みます。
買い物から帰ったあとも、袋から出したものをグループの入れ物へ入れるだけなので、詰めるついでに定位置が崩れません。
2. 朝ごはんセットは一つにまとめる|取り出しを一度で終わらせます
朝の支度を短くするには、朝食で使うものを一つのケースにまとめ、そのケースごと食卓へ運べる状態にしておくのが早道です。
朝は家族が入れ替わりで何度も扉を開けます。ヨーグルト、果物、パンに塗るもの、子どもの飲みものといった顔ぶれは毎朝ほぼ同じなので、一つの入れ物に入れて棚の手前に置いておけば、取り出しは一度で済みます。
ケースは、持ち手が付いているか、縁に指がかかる形のものを選ぶと、片手でも引き出せます。取っ手の付いたケースは100均でも見つかりやすいので、まずは一つ試してから同じ形を買い足していくと、無駄になりにくくなります。
家族が自分で用意できるようになるのも利点です。子どもが自分で出して戻せるように、置く高さは手が届く段を選んでください。
3. 調味料は立てる・寝かせるで分ける|背の高さで置き場所が決まります
冷蔵庫の調味料の収納は、背の高いボトルは立てて、チューブや小袋は寝かせて並べる、という2つの置き方に分けると散らかりにくくなります。
立てるものは、棚に置いた回転するトレーにまとめると、奥のものも手前をどかさずに取り出せます。ドアポケットは正面から見る場所なので、背の高いものを手前に置くと後ろが見えなくなります。背の順に並べ、手前を低く、奥を高くしておくと、開けたときに見つけやすくなります。
寝かせるものは、浅いトレーに一列で並べます。チューブは立てると中身が下がって使いにくいものもあるため、寝かせて並べたほうが取り出しやすく、残りの量も分かります。
袋のまま買った調味料は、注ぎ口の形が違うぶん定位置が決まりません。同じ形のボトルへ移し替えると背の高さがそろい、ドアポケットの一列に収まります。移し替えるときは中身が分かるようにラベルを貼り、開封後の扱いは商品の表示に従ってください。袋や箱に書かれていた期限は、容器を替えると表示ごと捨ててしまうことになるので、ラベルへ写しておいてください。
4. 小袋とチューブは一か所に集める|小さいものほど迷子になります
小袋の薬味やたれ、使いかけのチューブは、種類ごとに散らばらせず、一つの仕切りに集めて立てておくと迷子になりません。
小さいものは、棚の上では他のものの陰に隠れ、ドアポケットでは底に沈みます。存在を忘れたまま同じものを買い足す原因は、たいていこの小さいものです。仕切りのあるケースに立てて入れておけば、上から見たときに何が何本あるか分かります。
集める場所は、ドアポケットの一段を丸ごと小さいもの専用にするか、棚の手前に浅いケースを一つ置くか、どちらかに決めます。二か所に分けると、また探すことになります。袋の口を留めるクリップも同じ場所に入れておくと、開けたものをその場で留めて戻せます。
5. 野菜室は立てて仕切る|下のものが見えないと傷みに気づきません
野菜室は、寝かせて積み重ねるのではなく、仕切りで区画を作って立てて入れると、下のものを見失いません。
そのまま重ねると、下になった野菜は見えず、重さもかかります。仕切りで縦・横に区画を作り、葉物や根菜を立てて入れておけば、引き出しを開けたときに上から見て探せます。
使いかけの野菜は袋や容器に入れてから区画に戻すと、切り口が乾きにくくなります。背の低いものは、浅いケースを一つ置いて底上げすると上から見えるようになります。
区画を作る入れ物は、引き出しの深さに合う高さのものを選びます。高すぎると引き出しの上のふちに引っかかり、低すぎると野菜が倒れて結局重なります。葉物や根菜が立った状態で収まる深さがあるかどうかを、寸法で確かめてから選んでください。
6. 冷凍室は積まずに並べる|下のものを掘り返さずに済みます
冷凍室は、平らに積み重ねるのではなく、立てて前後に並べると、下のものを掘り返す手間がなくなります。
積み重ねると、いちばん下のものは上を全部どかさないと取り出せず、そのうち忘れられます。平らに凍らせてから立てて並べれば、本棚のように端から順に見ていけます。仕切りやスタンドで列を作っておくと、途中を1つ抜いても倒れません。
小分けにして冷凍したものは、同じ大きさの容器や袋にそろえると列が乱れません。中身と冷凍した日を書いておけば、どれから使うかを迷わずに決められます。
引き出しが浅い段は、立てるより浅い容器を並べたほうが収まることもあります。段ごとに置き方は変えて構いませんが、入れるものの種類だけは決めておいてください。
7. 使い切りコーナーを一か所つくる|早く食べたいものを集めます
早めに食べたほうがいいものは、庫内に散らばらせず、手前の決まった一か所に集めます。
期限が近いものは、たいてい奥や下に紛れています。使いかけの野菜、開封済みのもの、早めに食べたい作り置きを一つの入れ物に寄せておけば、扉を開けるたびに視界へ入り、献立を決めるときの起点にもなります。
置く場所は、扉を開けて最初に目が行く段の手前が向いています。カゴやボックスを一つ置き、そこに入っているものから使う、という決め方にしておくと家族にも伝わります。入れ物は中身が透けて見えるものにすると、扉を開けたときに残りが分かります。
一つ気をつけたいのは、ここへ寄せても期限そのものは延びないことです。袋や容器の日付には、おいしく食べられる目安を示す賞味期限と、それを過ぎたら食べないでほしい消費期限の2種類があります。手に取ったときにどちらの表示かを見て、消費期限を過ぎているものはコーナーから外してください。
買い物へ行く前にこのコーナーだけ見れば、同じものを買い足す失敗も減らせます。
8. 冷蔵室と冷凍室で詰め方は逆|余白を残す場所と、すき間を減らす場所
ケースを増やすときに気をつけたいのは、冷蔵室は余白を残し、冷凍室はすき間を減らす、と考え方が逆になる点です。
冷蔵室は冷気が庫内を回ることで温度が保たれる仕組みのため、棚を隙間なく埋めると冷気の通り道がなくなります。奥の壁が見える程度に余白を残し、吹き出し口の前にはものを置かないようにしてください。
冷凍室は、凍ったもの同士が互いに冷たさを保つため、ある程度詰まっているほうが温度が安定するといわれます。とはいえ押し込むと取り出せなくなるので、立てて並べたうえで列を詰める形が現実的です。
仕組みや吹き出し口の位置は機種によって違います。ケースを買い足す前に取扱説明書でふさいではいけない場所を確かめておくと、あとから配置をやり直さずに済みます。
9. 洗いやすさから選ぶ|汚れたときに続くかどうかが分かれます
冷蔵庫に置くケースは、見た目や容量より先に、汚れたときにすぐ洗えるかどうかで選ぶと使い続けられます。
庫内の入れ物は、汁がこぼれる、野菜のくずが残る、といった汚れ方をします。角が丸く、仕切りが外せるか一体になっているものは、洗ったあとに水が残りにくく、拭き取りも早く終わります。逆に細かい溝が多いものは、洗うのが面倒になって出しっぱなしになりがちです。
透けて見えるものなら汚れにも気づきやすく、その日のうちに洗えます。仕切りが外せるか、そもそも仕切りのない一体の形か。買う前にそこだけ見ておくと、洗うのが面倒になりません。
10. ラベルは区画の名前まで入れる|貼るものは庫内の環境で選びます
冷蔵庫に貼るラベルには、中身の名前に加えて、その入れ物が帰る区画の名前まで入れておきます。
冷蔵庫は戻す先が棚・ドアポケット・引き出しに分かれていて、同じ棚でも手前と奥で役目が違います。「ヨーグルト」とだけ書いてあると、空いているところへ入れられて翌朝また探すことになります。「ヨーグルト/上の段の手前」まで入っていれば、扉を開けた家族が迷う場面がなくなります。
ラベルそのものは、庫内の環境で選びます。結露で表面が濡れ、温度も低いので、紙のシールは端からふやけて粘着が落ちます。はがせるタイプにしておけば、グループを入れ替えたときに貼り直せます。冷蔵と冷凍のどちらで使えるかはパッケージに書いてあるので、そこを見てから決めてください。
貼るのは、ケースの側面と、そのケースを置いている棚の縁の2か所です。棚の縁にも貼っておくと、ケースを出したままでも、空いた場所が何を戻す区画なのか分かります。
100均でそろえるときの考え方|買い足す前に規格を一つに寄せます
100均のケースで冷蔵庫の中をそろえるときは、気に入った形を一つ決めて、そのシリーズの大きさ違いで組み合わせると並びが乱れません。
ダイソーやセリアのような100均のお店は、少ない出費で数をそろえられる反面、その時々で目についたものを買い足すと幅も高さもばらばらになり、並べたときに列がそろわない状態になりがちです。
そろえるときは、まず一つの区画分だけ買って実際に入れてみてください。棚に並べると、幅が半端に余る、奥行きが足りない、といったことがその場で分かります。合うと分かってから、同じ形を必要な数だけ買い足すほうが無駄になりません。区画の寸法をメモして売り場へ行くと、縦横どちらで並べるかも含めて選びやすくなります。
容器選びと冷蔵庫の外の置き場所は別の記事で扱います
ここまでは冷蔵庫の中だけを扱いました。容器そのものをどう選ぶか、庫内に入りきらないものをどこへ置くかは、下の記事で扱っています。
作り置きや残りものを入れる容器は、材質や対応表示で使い勝手が変わります。まだ容器を決めていない場合は、先にこちらで選んでから、この記事の置き方に戻ってきてください。
冷蔵庫の外で使う収納ケースを、どのブランドでそろえるか迷ったときの判断材料もまとめています。
冷蔵庫に入りきらない乾物や調味料のストックは、シンク下に置き場所を作ると動線が短くなります。
調理の手数そのものを減らす道具は、冷蔵庫の使い方とあわせて考えると効果が出やすくなります。
まとめ|冷蔵庫は「グループで定位置」「見える置き方」で散らからなくなります
冷蔵庫の中を整えるために大事なのは、たくさんのケースを買うことではなく、使う場面でグループを決めて、それぞれの定位置を作ることです。
棚・ドアポケット・引き出しは入るものの大きさが違うので、買い足す前にそれぞれ測っておくと、入らない、はみ出す、といった失敗を避けられます。冷気の吹き出し口をふさがないことも前提です。
重ねずに並べる、背の高いものは立てる、小さいものは浅い入れ物にまとめる。この3つの原則はどの区画でも同じですが、冷蔵室は余白を残し、冷凍室は立てて詰める、と詰め方だけは切り替えてください。ラベルに区画の名前まで入れておけば、扉を開けた人が戻す先を自分で判断せずに済みます。
まずは扉を開けて、いちばん散らかっている一段だけ決め直すところから始めてみてください。

