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大掃除を進めると、使わなくなった家電や着ない服が部屋の隅に積み上がります。ところが年末は自治体のゴミ収集が数日間止まるため、出すつもりだったものが行き場を失い、袋に入ったまま年を越してしまうことがあります。
この記事では、出てきた不用品を「捨てる・売る・送る」の3択に分け、年内最後の収集日から逆算して動く手順をまとめました。ルートは品目ごとにほぼ決まっているので、どれがどれに乗るのかが先に分かれば、迷って手が止まる時間がなくなります。

- 先に結論|不用品は「捨てる・売る・送る」の3択に分けると動き出します
- 年内最後の収集日までにやることを逆算する|11月に動き出すと間に合います
- 1. 捨てる・売る・送るで仕分ける|迷ったものは保留箱に期限をつけます
- 2. 自治体で捨てる|粗大ゴミかどうかは「大きさ」で決まります
- 3. 粗大ゴミは11月中に申し込む|年末は予約が埋まります
- 4. 家電4品目は自治体の収集に出せない|テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンほか
- 5. 小型家電は箱に詰めて送る|パソコン・周辺機器・ケーブル類
- 6. パソコンはデータを消してから手放す|写真も保存したパスワードも
- 7. 売るのは「1週間で出品する分」だけ|期限がないと部屋に残ります
- 8. まだ使えるものは譲る・寄付という手もある|捨てにくいものの逃がし方
- 9. 「無料回収」は許可か認定かを確かめる|あとから料金を求められる相談があります
- 10. 家族のものは本人に決めてもらう|勝手に捨てないための仕切り方
- 手放したあとに戻さない|買う前に置き場所を決めます
- 残したものをどこに収めるかは、記事を分けて書いています
- まとめ|「捨てる・売る・送る」の3択に分けて、収集が止まる日から逆算します
先に結論|不用品は「捨てる・売る・送る」の3択に分けると動き出します
年末に出た不用品を片づけるために最初にやることは、ものを1か所に集めて「捨てる・売る・送る」の3択に仕分け、年内最後のゴミ収集日から逆算して予定を入れることの2つです。
3択の内訳は、自治体の収集や持ち込みに出す「捨てる」、フリマアプリや買取に回す「売る」、宅配便で回収に出す「送る」です。壊れているものは捨てる、まだ使えて売れそうなものは売る、自治体の収集に出せない家電やパソコンは送る、という分け方になります。先に3つの山を作ってしまえば、あとはそれぞれに決まった出し方を当てはめるだけです。年末年始は収集が止まる期間があるので、11月のうちに動き出しておくと間に合います。
年内最後の収集日までにやることを逆算する|11月に動き出すと間に合います
年末の不用品を出しきるには、年内最後の収集日を先に調べ、そこから1か月半ほどの予定を逆算しておくと途中で詰まりません。
年末年始は多くの自治体で収集が数日から1週間ほど止まり、12月28日前後が年内最後の収集日になることが多いようです。ただし最終日は自治体によって違い、燃えるゴミと不燃ゴミでも日付がずれるため、お住まいの自治体のサイトで年末年始の収集日程を確認してから予定を決めてください。
なかでも粗大ゴミは申し込みから収集日まで日数がかかる品目です。ここから逆算すると、動き出す時期は11月上旬になります。
| 時期 | やること | 間に合わなかったときに起きること |
|---|---|---|
| 11月上旬 | 家の中の不用品を1か所に集め、捨てる・売る・送るに仕分ける | 仕分けが終わらないまま12月に入り、判断ごと後回しになる |
| 11月中 | 粗大ゴミの申し込みと、収集日または持ち込みの予約を取る | 年内の枠が埋まり、収集が年明けまでずれ込む |
| 12月上旬 | 小型家電の箱詰めと発送、売るものの出品を済ませる | 年末の配送混雑と重なり、集荷や発送が遅れる |
| 12月中旬 | 燃えるゴミ・不燃ゴミを何回かに分けて出しきる | 最終収集日にまとめて出すことになり、一度に出せる袋の数の上限を超える |
| 12月下旬 | 年内最後の収集日を確認し、残ったものの置き場所を決める | 出し損ねたものが年末年始のあいだ部屋に残る |
この並びは、11月に読み始めた場合のものです。すでに12月に入っているなら、順番を入れ替えてください。先に調べるのは、年内最後の収集日と、粗大ゴミの申し込みで年内の日付がまだ取れるかどうかの2つです。年明けの収集になるなら、それまで置いておく場所を先に決めてしまいます。宅配便で送る小型家電と、売りに出すものは12月でも動かせるので、そちらから先に手をつけると、年内に減る量が変わります。
1. 捨てる・売る・送るで仕分ける|迷ったものは保留箱に期限をつけます
3択の仕分けは、品物ごとに「使える状態か」「買い手がつきそうか」「自治体の収集に出せるか」の3つを順に見て、当てはまる山へ入れていきます。
まだ動くもので、付属品や箱がそろっていて年式もそれほど古くないものは「売る」に回せます。パソコン、プリンター、ドライヤーのような電気で動く小物と家電の大物は、自治体の収集に出せないか出し方が限られるので「送る」の山にします。
3択のどれにも決めきれないものは、迷ったまま床に置かず、保留の箱を1つ用意してそこへ入れてください。箱には「年明けの最初の休みまで」と期限を書いておき、その日が来ても使わなかったものは捨てるか売るに振り分けます。増やすと仕分け直しが必要になるので、保留箱は1つだけにします。仕分け用の箱は、セリアやダイソーのような100均でも同じ形をそろえられます。
2. 自治体で捨てる|粗大ゴミかどうかは「大きさ」で決まります
自治体に出すものは、まず粗大ゴミに当たるかどうかを大きさで判断し、それ以外を分別区分に従って通常の収集日に出します。
粗大ゴミの線引きは「一辺が一定の長さを超えるもの」という形で決められていることが多く、基準は自治体によって違います。同じ品物でも、地域によって粗大ゴミになったり不燃ゴミになったりします。品目ごとの区分は、多くの自治体が分別検索ページで品名から引けるようにしています。
不燃ゴミが月に1〜2回しかない地域もあるため、年内の残り回数を数え、どの回に何を出すかを割り振っておいてください。
3. 粗大ゴミは11月中に申し込む|年末は予約が埋まります
年内に出したい粗大ゴミは、11月中に申し込みを済ませておいてください。申し込み、料金の支払い、収集という3段階を踏むうえに、年末に近づくほど申し込みが増えて、案内される収集日が先になっていくためです。
同じ品物でも、11月上旬に申し込めば年内の日付を指定できたものが、12月に入ってからだと年明けの収集になることがあります。そうなれば、それまで家の中に置いておくことになります。
申し込みは電話かインターネットで受け付けている自治体が多く、申し込むと収集日と品目ごとの手数料が案内されます。手数料は指定の券をコンビニなどで購入し、品物に貼って収集日の朝に出す方式が一般的です。数が多い場合は、自分で処理施設へ持ち込めると早く片づきます。ただし、持ち込みを受け付けているかどうか、予約や本人確認が要るかどうか、出せる品目や時間帯に決まりがあるかどうかは自治体によって違うので、あわせて確認してください。運び出すときは一人で抱え込まず、二人で持つか台車を使ってください。無理な姿勢で持ち上げると腰を痛めますし、抱えたままでは足元が見えません。
4. 家電4品目は自治体の収集に出せない|テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンほか
エアコン、テレビ、冷蔵庫と冷凍庫、洗濯機と衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象で、自治体の粗大ゴミには出せません(テレビは、電池で動く小型のものと、建物に組み込むように作られたものを除きます)。よく使われるのは、買い替え先のお店に引き取りを頼む、買ったお店に頼む、自分で指定の引取場所へ持ち込む、の3つです。
いずれもリサイクル料金と収集運搬の料金がかかり、金額は品目とメーカー、大きさで変わります。持ち込む場合は、あらかじめ郵便局でリサイクル券を購入してから運ぶ流れです。
冷蔵庫や洗濯機は、一人で持ち上げて運ぶことを前提にしないでください。動かす前に中身と残った水を抜き、二人以上で支えます。階段や段差では、抱えたまま後ろ向きに下りないでください。
買ったお店が分からない、そのお店がもう無い、大きくて自分では運べない、という場合の行き先もあります。市区町村が引き取りの窓口や、頼める業者の案内を用意していることがあるので、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。
買い替えるなら、新しい製品の配送日に古い製品を引き取ってもらうと、運び出しが1回で済みます。
5. 小型家電は箱に詰めて送る|パソコン・周辺機器・ケーブル類
パソコンや周辺機器のような小型家電の処分は、箱に詰めて宅配便で回収に出す方法があります。玄関から出ずに手放せるため、年末の忙しい時期でも作業が止まりません。
出し方は2つです。公共施設などに置かれた自治体の回収ボックスに入れるか、国の認定を受けた事業者の回収を利用するかです。回収ボックスを置いていない自治体もありますし、置いてある場合も投入口の大きさが決まっているので、ノートパソコンより大きいものは入らないことがあります。
宅配便での回収は、段ボール箱に詰めて申し込み、集荷を待つだけの手順です。1つの箱にパソコン本体、キーボード、マウス、充電器、ケーブル類、古いスマートフォンなどをまとめて入れられるので、引き出しの奥の細かいものも一度に片づきます。
ただし、電池が入っているものは扱いが分かれます。モバイルバッテリーや、電池を取り外せない機器を同じ箱に入れてよいかは事業者ごとに違うので、申し込みページの対象品目で先に確かめてください。ふくらんでいるもの、熱を持つもの、外側が変形しているものは箱に詰めず、お住まいの自治体が案内する出し方に従ってください。押されたり強い力が加わったりすると発火することがあります。
パソコンを含めて申し込む場合に、箱数の条件つきで回収料金がかからない案内をしている事業者もあります。条件や対象品目は変更されることがあるため、申し込みページで確認してから箱を用意してください。事業者は、小型家電リサイクル法の国の認定を受けているかを目安に選びます。この認定を受けた事業者は、市区町村の許可がなくても小型家電を集められる立場なので、自治体が出している許可業者の一覧には載りません。無料をうたって回ってくる業者との見分け方は、この記事の後半でまとめています。
ここまでで、送る山に入れるものと、事業者を選ぶときの目安は決まりました。残っているのは、自分の荷物が対象品目に収まるかどうかと、箱をいくつ使うかの2つです。
6. パソコンはデータを消してから手放す|写真も保存したパスワードも
パソコンやスマートフォンを手放す前には、必要なデータを別の場所に移したうえで、本体を初期化してから箱に入れます。
中に残っているのは写真や書類だけではありません。ブラウザに保存したログイン情報やメールの履歴も本体に紐づいています。手順は、残したいデータを記録媒体やクラウドに移す、使っているサービスからサインアウトする、最後に本体の初期化機能で工場出荷時の状態に戻す、という順番です。やり方は機種と基本ソフトで違うので、メーカーの案内を確認してください。
ただし初期化しただけでは、機種や記録装置の種類によってはデータが読み出せる状態で残ることがあります。気になる場合は、消去用のソフトを使う、記録装置ごと取り外す、取り外しや消去に対応した事業者に頼む、といった方法も検討してください。スマートフォンは、初期化の前にSIMカードとメモリーカードを抜きます。
紙類も年末に出やすいので、住所や口座番号が載っている書類は細かく裁断してから捨ててください。
電動のシュレッダーは、動いているあいだ投入口に手を寄せないでください。刃が紙をつかんで巻き取るため、指先や長い髪、袖口、首から下げたものまで引き込まれます。途中で紙が詰まって止まっても、そのまま指でかき出そうとしないでください。先に電源スイッチを切り、取扱説明書のとおりに開けて紙を取り出します。使わないあいだは電源を落とし、子どもが自分で紙を差し込める場所を避けて置いてください。
7. 売るのは「1週間で出品する分」だけ|期限がないと部屋に残ります
売ると決めたものは、1週間のうちに出品しきれる量だけを残し、それ以外は捨てるか回収に回すほうが結果的に早く片づきます。
売る山は、放っておくといちばん動かない山です。写真を撮る、説明を書く、梱包する、発送するという手数がかかり、年末は特に時間が取れません。出品しないまま部屋に残り、翌年の大掃除で同じ判断を繰り返すことになります。
目安としては、1日に出品できるのは数点までと考え、7日分で入る量に絞ります。点数が多いときは、まとめて引き取ってもらえる買取サービスのほうが手間は少なく済みます。年内に売れなければ捨てるか回収に出す、という締め切りも先に決めておけば、年明けまで持ち越す箱が減ります。
8. まだ使えるものは譲る・寄付という手もある|捨てにくいものの逃がし方
使えるのに使っていないものは、捨てるか売るかの二択にせず、譲る先を探す選択肢も持っておくと判断が早くなります。
子ども服やおもちゃ、絵本のように、家では役目を終えたけれど状態のよいものは、譲り先が見つかりやすい品物です。地域の掲示板やリサイクル拠点、学校や園を通した募集など、受け入れ先はさまざまです。
受け付けている品目と状態の条件は、受け入れ先ごとに決まっています。汚れや破損があるもの、安全に関わる基準が変わったものは受け付けていない場合があるため、持ち込む前に確認してください。見つからないときは、無理に探し続けず捨てる山へ戻します。捨てにくいものを抱え続けること自体が、片づけの終わらない原因になります。
9. 「無料回収」は許可か認定かを確かめる|あとから料金を求められる相談があります
家庭から出た不用品を回収してもらうときは、その業者が市区町村の許可を受けているか、国の認定を受けているかを先に確かめてください。
家庭から出るゴミの収集運搬は、市区町村の許可を受けた業者か、市区町村から委託された業者が行うのが原則だと廃棄物処理法で定められています。ただし、この許可がなくても回収できる立場の事業者が別にあります。小型家電リサイクル法で国の認定を受けた事業者は、その認定の対象になっている小型家電について、市区町村の許可を受けずに集めて運ぶことが認められています。古紙や金属くずのように、再生利用されることがはっきりしているものだけを扱う業者も同じです。無料をうたって回ってくる車やポストに入るチラシには、この許可も認定も確認できないものがあります。積み込んだあとで高額な料金を求められた、という相談が消費生活センターなどに寄せられています。
そのため、確かめ方は2通りになります。多くの自治体が、許可を受けた業者の一覧や、回収を頼むときの注意をサイトに掲載しています。宅配便で小型家電を送るときは、国の認定を受けた事業者かどうかを、その事業者のサイトで確かめます。一覧にも認定にも見当たらない相手には頼まない、料金の総額は作業を始める前に書面で出してもらう、と先に決めておけば、その場で押し切られずに済みます。なお、認定を受けた事業者でも対象は小型家電なので、家具や布団まで何でも積んでよいという意味ではありません。急いでいるときほど手近な手段に流れやすいので、頼み先は11月のうちに決めておいてください。
10. 家族のものは本人に決めてもらう|勝手に捨てないための仕切り方
家族のものは、自分で判断せず、本人が仕分けできる形をつくって渡すほうが最後まで進みます。
勝手に捨てると揉めるだけでなく、次から片づけに協力してもらえなくなります。かといって「片づけて」と声をかけるだけでは動かないことも多いので、間に手順を1つ挟みます。家族それぞれの箱を1つずつ用意し、こちらは「本人のものらしいもの」を入れるところまでを担当します。残すか手放すかを決めるのは本人、期限は年内最後の収集日の3日前、と役割と締め切りだけを先に共有しておきます。
子どものものは、数を減らす話にすると抵抗が強くなります。「入れる箱はこの1つ」と入れ物の大きさで決めると、本人が選びやすくなります。選んだ結果は、こちらの基準と違っても尊重してください。
手放したあとに戻さない|買う前に置き場所を決めます
片づけたあとに元へ戻さないためには、次に何かを買うときに「どこへ置くか」を買う前に決めておくのが効きます。
年末に大きく減らしても、置き場所の決まらない買い物が続けば、翌年の大掃除で同じ量が出ます。置き場所を先に決めておけば、そこに入らないものを買う前に気づけます。家電やおもちゃの空き箱を残すかどうかも、その場で決めてください。
もう1つ有効なのは、同じ種類のものを1つ買ったら1つ手放す、という決めごとです。年に一度まとめて減らすより、日々の出入りが釣り合っているほうが、年末にかかる時間は短くなります。
残したものをどこに収めるかは、記事を分けて書いています
家に残すと決めたものをどこに収めるかは、品物と場所ごとに記事を分けて書いています。ここから先は、必要なところだけ読んでください。
不用品を出したあとの棚や引き出しに、どのケースをそろえるか迷ったときの判断材料です。
奥行きが深い押入れは、中身を出しきった直後が使い方を決め直しやすいタイミングです。
冷蔵庫を買い替えたときは、中のものを入れ直す前に定位置を決めておくと、また奥で埋もれるのを防げます。
衣類は、季節の入れ替えのタイミングが手放すかどうかを決めやすい時期でもあります。
子どもの作品やプリントは、捨てるかどうかの判断がとくに難しいものです。残し方の決め方をまとめています。
まとめ|「捨てる・売る・送る」の3択に分けて、収集が止まる日から逆算します
年末の不用品で大事なのは、処分方法を1つずつ調べることではなく、先に3択へ分けてから、それぞれに決まったルートを当てはめることです。自治体に出せるもの、家電リサイクル法の4品目、宅配便で送れる小型家電は、最初から行き先が分かれています。
年内最後の収集日は12月28日前後の自治体が多く、粗大ゴミの申し込みはそれより前に埋まり始めます。11月上旬に仕分け、11月中に申し込み、12月上旬に発送と出品、という順番で組んでおくと、最終週に慌てずに済みます。
まずは家の中で気になっている場所を1か所だけ選んで、そこにあるものを3択に分けるところから始めてみてください。
3択のうち「送る」に回した分は、収集日を待たなくても動かせます。読み終えて頼むと決めたなら、対象になる品目と料金の条件だけ先に見ておくと、12月に入ってからでも間に合います。
